初心者へのヒント ================== by scythe@stein2.u.washington.edu (The Grim Reaper). 訳: akatsu@trdc.ti.com (長本 明) 質問: >基本的な初心者のためのヒントを教えてくれませんか?ただ、目的もなく歩き回って >たいしたことのないモンスターを殺しているだけで、なにもおもしろいものが見つか >らないような気がしています。すぐに餓死しそうになったり(見つけた死体を全て食 >べているのにも関わらずである)、店主から何か重要なものを買おうにもお金がたま >らないのです(ところで、店の中で私が殺したモンスターの死体にまで代金を請求さ >れるのは非常に理不尽だと思いませんか?)。しばらくすると、ノームの鉱山の中で、 >Gとhの一群に殺されてしまうのです。 まず最初に、食料について。 食料: 初心者にとって、食料は問題になりやすいもののひとつである。私の知る限り では、食べていくのには次の3つの方法がある。最も良い方法は、食料やレンバス、 果物といった食べ物を見つけ出し、食べることである。しかし、十分な食べ物を見つ けるのは簡単ではない。そこで、次の選択肢として、死体を食べることになる。大部 分の生物の死体は、食べることができる。しかし、死体の中には毒などのような副作 用のあるものもある。どの死体に毒があるのかを覚えて、毒への耐性を持っているの でない限りそれを食べないようにしなくてはならない。最後に、3つめの選択肢は、 祈ることである。衰弱しているか倒れそうになっているくらい飢えていると、普通は、 神が助けてくれる。衰弱するか倒れそうになるまで待って祈ればよい(#pray)。しか し、あまり頻繁に祈ってはいけない。祈れば、お腹が満たされるだろう。これら全て に失敗したとしても、食料の消費量を減らす努力をしよう。指輪や魔除けを身につけ ていると、それだけでお腹の減ってゆく速度は上昇する。これは再生能力を持ってい る時も同様である。呪文を唱えるという行為も、食料を消費する。それでもダメなら、 初期装備として食料を持っているクラスでプレイするようにしよう。覚えている限り では、ワルキューレは食料を1つか2つ、考古学者は4つか5つ、観光客は大量の食べ物 を持っている。野蛮人もいくつか持っていると思ったが、確かではない(訳注:野蛮 人も1つか2つの食料を持っている)。 食料の他に初心者が悩まされるのは、モンスターたちであろう。 初期のモンスター: 迷宮の浅いレベルで最もよく遭遇するモンスターは、さまよう目、(様々なタイプの) コボルト、(様々な大きさの)ノーム、ホビット、(様々なタイプの)ドワーフ、ホ ブゴブリン、オーク、ゴブリン、こうもり、酸のブロッブ、灰色ウーズ、トカゲ類、 (様々なタイプの)モールドとキノコである。以下は、それらの概略である。 さまよう目: 迷宮の中を、目的もなく浮かんで漂っている小さな目である。触ると凝視に よって、麻痺させられてしまうかもしれないので注意が必要である。しかし、 彼らはそれ以外の攻撃手段を持たず、ダメージも与えない。したがって、彼 らを攻撃する最良の方法は、ものを投げての攻撃となる。ものを投げれば触 らずにすむので、麻痺させられることもなく、簡単に殺すことができる。さ まよう目は、不用意に攻撃をしてしまった時に周囲に他のモンスターがいた 時や、投げるものが十分にないときしか問題にならないだろう。その死体は、 便利な能力であるESP(訳注:実際にはテレパシー)をもたらしてくれる。ま た、敵を見なければ、麻痺させられることもない。そこで、目隠しかタオル を頭に巻いて、攻撃するのもいい。しかし、目隠しをする道具が呪われてな いことを十分に確認しよう... コボルト: 背の低い(もちろん大きなコボルトを除いてだが)ヒューマノイドである。 投げ矢を持っていることが多く、それを君のような冒険者に投げつけてくる。 ひどく傷ついているのでない限り、きちんとした装備をしている冒険者には さほどの脅威ではない。時には、コボルトの呪術師に遭遇することもあるだ ろう。彼らも特に危険というわけではないが、運を下げたり麻痺させたりす る呪文を使ってくるので注意が必要である。彼らの死体には毒がある。 ノーム: ノームは小さく、中立の属性の生物である。彼らは、迷宮内に鉱山を持って おり、ドワーフとともに、地中から宝石を掘り出している。鉱山の最深層に は何か秘密があると噂されている。彼らは中立の属性のキャラクターには友 好的であることが多い。コボルトと同様に、大部分の冒険者にとって脅威と はならないだろう。しかし、ノームの王やノームの魔法使いは、ずっと強力 であり、レベルの低いうちは注意して対応すべきである。 ホビット: ホビットは、トールキンの物語に出てくるものと似ている。彼らは秩序の属 性であり、同じ属性の者には友好的であることが多い。彼らは、多くの場合、 スリングか神秘的な(エルフの)短剣を装備している。 ドワーフ: 彼らは、背が低く、髭をたくわえているヒューマノイドである。レベルの低 いキャラクターにとっては戦うのが非常にやっかいであるが、彼らは大概装 備が充実しているため、彼らを倒すことで装備を整えることができる。彼ら は秩序の属性であり、同じ属性の者には友好的であることが多い。ドワーフ について大切なことは、彼らは穴を掘るのに便利なつるはしを持っているか も知れないということである。ドワーフは、ドワーフの貴族やドワーフの王 によって統治されており、そのどちらも経験の浅い冒険者には非常に危険な 存在である。 ゴブリン族(ホブゴブリン、オーク、ゴブリンなど): ゴブリン族は、混沌の属性を持つ、悪意に満ちた残酷なヒューマノイドであ る。彼らはいつもお金に執着し、様々な種類の鎧と武器を装備している。そ の嫌な性格にも関わらず、オークは大きな集団を形成しているため、かなり 危険な存在である。ホブゴブリンとゴブリンは、混沌の属性を持つ者には友 好的であることが多い。 こうもり: 飛ぶことのできる唯一のホニュウ類であるこうもりは、簡単に殺すことがで き、ほとんど無害である。冒険者が中立の属性であれば、友好的であること もある。迷宮の中には、巨大こうもりや吸血こうもりといった種類のこうも りも登場する。こうもりの死体を食べると麻痺してしまうので、どうしても 必要のないとき以外は、食べない方がいいだろう。 酸のブロッブ: これらは、小さな、泥々した酸の塊である。さまよう目のように、それらが 冒険者を傷つけるのは、打撃を加えられた時だけである(酸が飛び散る)。 さまよう目と同様の方法を用いて、攻撃すればいい。君が中立の属性である なら、酸のブロッブは友好的であることもある。その死体は酸性であるが、 食べることができる。また、石化が進行している時に、酸のブロッブの死体 を食べれば、石化の進行を止めることができる。 灰色ウーズ: 灰色ウーズは、灰色の平らな泥々した生物であり、おそらく酸のブロッブの 仲間である。それらは、酸のブロッブと異なり、攻撃をすることができるが、 ダメージはさほど大きくないし、酸の跳ね返りもない。その死体は、酸性で ある。 トカゲ類: 小さなトカゲである。賢くはないので、普通は簡単に倒すことができる。ト カゲ(イモリやヤモリではなく、トカゲだけ)の死体は、腐らない。したがっ て、トカゲの死体はすぐに食べずに、本当に食料の必要な時までとっておく ことができる。また、何かの理由で石化しそうになった("あなたの手足は 硬直した")時に、トカゲの死体を食べればそれを止めることができる。 モールドとキノコ: トイレにある綿毛に似ているが、それよりもたちの悪いものである。非常に 多くの種類があるため、ここではその全てを示すことはできないので、その 一般的な記述だけにする。ほとんどの種類が動かないので、その攻撃(その 色によって異なる)を避ける最良の方法は、物を投げることによる攻撃であ る。その死体を食べると、それらが行なう攻撃に対する耐性を得ることがで きる場合が多い。その多くは毒を持っているが、毒に対する耐性を与えてく れることもある。しかし、多くのものが幻覚を起こさせる。 最後に、戦術とプレイの方法について簡単にまとめる: 危険を犯しても構わないというのなら、浅い階にある泉をすべて飲んでみるといい。 時には、なにかいいことがあるだろう。しかし、泉から出てくるかもしれない嫌なも のと対等に渡り合えるようになり、また運が上昇するまで、泉の水は飲まずにそのま まにしておく方が安全である。 モンスターたちに悩まされたら、床に神秘の言葉"Elbereth"と書いてみるとよい。深 呼吸するくらいの余裕はできるだろう。 僧侶と侍は蹴りが得意である。試してみよう。宝箱は蹴り開けることもできるし、無 理矢理開けること(#force)もできる。無理矢理開ける時には、武器を壊さないように 注意せよ。また、蹴る場合には、中にある壊れやすいものが壊れてしまうかも知れ ないので注意が必要である。 アイテムについて:薬の多くには有害な副作用があるが(それで死んでしまうことは ないだろう)、周囲に誰もいないなら、通常は飲んでも大丈夫である。始めにモンス ターがそれをどうするかを見た方が良いかも知れない。巻物は、慎重に扱わなくては ならない。多くのものは、ひどい効果を持っている。指輪は呪われていたら、はめな い方がいい。どうすれば、呪われているかどうかを知ることができるのだろうか?ペッ トは、呪われたアイテムを踏まない。また、杖を使って床に文字を書けば、その杖の 機能についての手がかりを得ることができる時がある。そうでなければ、モンスター に向かってふりかざしてみよう(有益な杖には注意しなければならない)。 最後に、ゲームを行なう上で何かわからないことがあるなら、しばらくのあいだ発見 モードでゲームをしてみるのもいいだろう。ゲーム起動時に-Xのオプションをつけれ ばいい。